ベールを脱いだグーグルの携帯電話プラットフォーム「Android」:モバイルチャンネル - CNET Japan
携帯電話にPCの機能性を充分に持たせたものをスマートフォンと呼びます。
WILLCOMのW-ZEROで日本でも一般的になりました。
しかし、その後各社スマートフォンに力を入れるかといえば、そうでもなく
softbankのXシリーズがかろうじて頑張っている状態です。
なぜか? 個人的な見解も踏まえてですが
日本ではスマートフォンの需要はそれほど高くないと考えられます。
その最大の要因は日本語の入力方法にあると考えられます。
参考になる記事があったので、引用いたします。
短文の入力なら、10キーを使うのが文化として定着しているのだ。長年フルキーボードを使ってきた僕は、ストレスが溜まってまともには使えないが、電車の中で若年層が驚くほどのスピードでメールを入力している姿を見かけると、確かに定着していると確信できる。
(略)
出典:
スマートフォンが日本でヒットしない理由|日本でデジタル流行通信 戸田覚
そうなんですよね。日本語の入力という機能において、
現在普及している予測変換システムというのは “使える” ので、
PCのようにキーボード入力して漢字変換するよりも
結果的には早かったりしてしまうのです。
また、携帯アプリやWebや活用していくのは10~30代までの若年層です。
ノートPCや通信環境、ましてやネットカフェといった
インフラが整ってしまった今、スマートフォンの必要性は低いのです。
話が長くなりますが、ここまでが序論です。
今回のテーマであるGoogleの「Android」はとてもGoogleらしいと感じます。
Appleのiphoneはデザイン的にも優れていますし、
各社が飛びつくかと思えば意外と慎重な姿勢を見せています。
そこには通信方式の違いであったり、絶対的な機能差であったり
(カメラやメール、Web閲覧機能においては国産のほうがはるかに性能がよい)
いろいろと問題が多いのです。
Appleは電話機能だけを省いたようなipod touchを発表しました。
これはこれで上手いと思います。
話を戻します。
Googleは当初、GooglePhoneのようなものをりりーすするのでは?と言われていました。
よく考えればGoogleはハードウェアやインフラ自体を提供してきたことはないのです。
自分たちのサービスを無料で解放し、
皆に使ってもらえるプラットフォームを築いてきました。
「Android」も例外ではなく、これを使って多くの携帯キャリアがソフトを開発すれば
これを使用せざるを得ない(極端に言えば)状況になるでしょう。
するとどうなるか?
今のスマートフォンはハードとOSがセットになっています。
Xシリーズで使えるソフトはiPoneでは当然使えません。その逆も然り。
そういった環境に左右されなくなるわけです。
何が起きるか?
価格破壊です。
ハードとOSがセットになっているからこそ価値のあった端末が
「Android」が動作さえすればよいわけですから
開発費自体のコストダウンになります。
必然的に販売小売価格も下がるはずです。
実際、au、Docomoがどのような提携をしているのかは
全くわかりませんが、大きな波が来ていることは間違いありません。
携帯電話、どんどん面白くなりそうです。
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