ラジオの聴き方を知らない若者が普通に存在するという。
そんなバカな、と笑っていたのだが、子供のときから携帯やiPodが存在した今の10代後半~20代前半は家にパソコンはあってもラジカセはなかった、という家庭があるらしい(すでにカセットテープを使う機会もないので「ラジカセ」という名称も考えなくてはいけないのかもしれないが)。衝撃である。ラジオは一応四大メディアの一つであるはずなのに、その権威はこんなにも落ちてしまったのか。
若者だけでなく、ラジオ離れ(TV離れ、新聞離れ、雑誌離れ、、、とそもそもメディア離れと言うべきかもしれないが)も歯止めが利かず、仕事をしていても某FM局とのタイアップ企画なんかは通常価格からはかなりの割引で提供されていることがわかる。
3/15、インターネットとラジオ放送を同時配信するIPサイマルラジオが本格的に試験開始された。在京ラジオ7局と在阪ラジオ6局の計13局と電通で組織するIPサイマルラジオ協議会が運営する「radiko.jp」にて各局のラジオ放送がサイマル(同時)放送され、ネットがつながればラジオ番組を楽しむことができる。
配信地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県。放送エリアに準じた地域で、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI 、InterFM、TOKYO FM、J-WAVE、朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAのラジオ放送がCMも含めた状態で配信される。地域に影響されるので、まだ東京で在阪局の放送を聴くことはできないが、将来的に地域がボーダレス化すればFM802を日常的に東京で聴ける日がすぐそこまで来ている。
そもそも、ラジオとインターネットは相性がいい。ラジオを聴きながらPCに向かう機会は多いのだ。「今流れている曲は何だろう」「あの曲が聴きたいからリクエストしたいな」「このDJにメッセージを送ってみよう」という不意の思いつきにすぐに対応できる。画面から目を離さなければならないテレビと比べても親和性は高い。
今はまだPCのみだが、携帯やiPhoneでの利用も順次できるようになるという。携帯でラジオが聴けることが必須条件の僕にとっては、機種変更の幅が今後一気に広がりそうだ。
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