本日(6/16)の読売新聞夕刊に掲載されていた角田光代のエッセイが恐ろしく面白かった。
どうやら「おいしい焼肉屋」の上には「すばらしき焼肉屋」というものがあるらしい。すばらしき焼肉屋は店員が肉を愛していることが特長だという。焼肉をもっとも美味しいタイミングで食べるポイントを伝授するのが彼らの使命だそうだ。
そんな「すばらしき焼肉屋」にマナー違反する友人のエピソードを経て、持論が展開される。特に面白かったのが以下のくだりである。
「焼肉屋には、難解・深刻・憂鬱・悲壮・絶望・苦悩を持ち込んではいけない」 (中略) 小難しくてつらくて心配なことは、暗く静かな場所で、ひんやり冷えた刺身でも食べながら話せばよいのである。
あぁぁ、納得。
本当に美味しいものは頭を空っぽにして、特別の笑顔で「うまいうまい」といいながら、気心が知れた人と食べるのがいい。
それが一番楽しい。
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