親戚の結婚式へ出席した。
親戚といっても妻方の従兄弟である。
妻の家は古くから親族の付き合いにルールがある。
ここ数年でようやく慣れてきたが、家の習慣やしきたりは
ニュータウン育ちの自分にとっては理解できないものが多かった。
どちらかといえば僕が間違っていることの方が多いのだが、
それでもたまに、うっかり異を唱えそうになってしまい
妻にたしなめられることも少なくはない。
それはさておき、結婚式。
会場はUSJ近くのアルカンシエルベリテ大阪。
事前に調べたところによると最近人気がある会場らしい。
10時からの式は、なかなか恰幅のいい陽気な牧師さんの登場で場が和む。
スムーズに進行しガーデンでのウェルカムパーティに流れる。
ここでケーキカットするんですね、それは初めての体験。
生ハムとワインが大変美味しく、披露宴前から酩酊が漂う。
ガーデンからすぐに会場入りできる造りになっており
自然な流れで皆が会場入り。
お決まりの長い挨拶がいくつかって乾杯。
さっきのワインが美味しかったのでビールは飲まず
引き続き白ウィンを頂く。
料理はフランス料理のフルコース。
ホロホロ鳥はこういうときによく出る。
肉料理が出てくる頃にはかなり酔っ払っていた。
とはいっても僕は饒舌になったり泣き出したりすることはなく
関節のあちこちが痛くなってくるのだ。
頭の中が変わらないだけにかえってしんどい。
めでたい席なので飲み続けようとウイスキーにスイッチ。
薄めの水割りを嘗めながら若き二人の門出を祝う。
とはいっても実年齢は二つしか変わらないのだが。
僕は結婚式も披露宴もしていない。もちろん新婚旅行も行っていない。
誤解の無いように言っておくが駆け落ちの類ではないし、
それぞれの親族にもちゃんと祝福してもらっている。
いろんな事情とタイミングがあってしなかったのだ。
自分がしなかったことについて後悔はしていない。
しかし、こうして誰かの結婚式に出席してみるとわかることがある。
両親や友達が一同に介して自分を取り囲んでもらう機会は
もう葬式しか残っていないのだ。
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