父親がSAS(睡眠時無呼吸症候群)である。
何度か録音したこともあるのだが、
本当にこの人はこのまま死ぬのではないか、と
心配になるほどひどいものだった。
血は争えず、僕も子どもの頃からいびきをかく。
父親ほどひどくはなかったのだが、ここ数年様相が変わってきたらしい。
妻いわく、音が大きいだけでなく異音だという。
以前は疲れているときやアルコールを飲んだときには
そうなっていたのだが、近頃は普段からそうらしい。
そういえば、長い間熟睡感は味わったことがない。
それどころか長時間眠ると体が疲れる。
最近では7時間以上睡眠をとらないように計算しているくらいだ。
そもそも、ここ数年は副鼻腔炎や顎関節症など
顔面に関わる疾患に悩まされており、
それがいびきを引き起こしているとも言えなくはない。
そんなこんなでSASについて調べていたときに
ますたに呼吸器科の医院長である桝谷先生(リンク先は桝谷先生のブログ)のセミナーに参加した。
SASのことや検査方法、治療方法について興味を覚えた僕はさっそく
桝谷先生の診断を受けることにした。
初診から約1ヶ月。
睡眠時の呼吸状態や体の動きを検査する
ポリグラフ検査を受けるための1泊入院に行ってきた。
18時半に受付を済ませ、部屋へ案内される。
普通のビジネスホテルを少し狭くしたような感じ。
大阪城が目の前に広がる景色のいい部屋だ。
そこで検査の手順や約束事を確認。
そこからは自由時間になるので天満橋へ夕食を食べに行く。
非常に珍しい「おひとりさま」の夕食。
ちょっとだけ贅を尽くして寿司屋へ。
19時過ぎにクリニックへ戻り、休む準備を始める。
シャワー室があるので、そこで体を洗い、寝巻きに着替える。
20時半から準備開始。
足首、胸、腹、左手中指、右手、頭部、顔面アチコチ、
もちろん鼻にはセンサーのようなものが装着される。
痛くはないのだが、動きづらくはある。
天井にはカメラも設置されており、まさに睡眠状態を監視されるのだ。
動きづらいし、特にやることもない状況なので
テレビを観ながら眠くなるのを待つが、
顔面に広がる違和感のせいか、それとも緊張のせいか
なかなか寝付けずテレビ番組だけが流れていく。
気がつけば0時近くなり、いよいよ寝ないと検査にならないと思い始める。
部屋を暗くして(設備上、完全に真っ暗にはならない)、何も考えないようにするが
かえって目がさえてしまい、ウトウトした状態が続く。
普段は一度寝ると夜は目を覚まさないのだが、
検査している今日に限って、やたらと目が覚める。
枕が替わると眠れない性質ではあるのだが、ここまでひどくはない。
ダメだ、完全に目が覚めた、と感じたのが午前5時半。
いつもの起床時間。おや? 意外と眠れていたのかしら。。。
さすがに全身にセンサーをつけられているだけのことはある。
完全に目を覚ました状態であることが確認されたのだろう、インターホンで
「おはようございます。検査を終えますので今からお部屋に伺います」との連絡が入る。
頭部や顔面につけられたセンサーには調査用のクリームが付着しており
気持ちが悪い。すぐにシャワーを浴びにいき、ついでに身支度を整える。
午前6時過ぎ、退院(?)
検査結果は一週間後。
どんな治療方針になるか楽しみでもある。
最近のコメント