11/4(水)
次女(生後四ヶ月)の体温が39度を超える。赤ら顔で苦しそうな声を出している。つい先週に予防接種を受けた小児科に電話予約。まだ本調子ではない長女の世話をするために僕は留守番。
会社には次女の容態が芳しくない事を伝え有休をいただく。
妻は車で次女を連れて行くが、思ったよりも早い時間に帰宅する。季節型インフルエンザが流行していない、家族内に新型の罹患者がいる、急激に高熱が出る、という環境要因から新型感染であると断定されたそうだ。長女同様にタミフルが処方された。
このタミフル、関連性は低いとは言われているものの、異常行動の危険などもある代物。まだ未熟な新生児に薬を飲ませることには妻も躊躇いがあったようだ。それを医師に伝えると、「小さな子供のほうが脳症や喘息などの重篤化に陥るリスクが高い。タミフルを飲ませることに気が引けるのはわかるが、タミフルを飲ませないことへのリスクと比べると相当低い」と強調され、納得せざるを得なかったと説明され素直にうなずく。
薬は水で溶かしスポイトで無理やり飲ませる。ミルクに混ぜることはNG。口を開けさせ吐き出さないように喉の近くに少しづつ薬を垂らし吐かないように気をつけながら飲み込ませる。気持ち悪いのだろう、赤ちゃんは辛そうに泣く。コチラもつらいが飲ませないわけにはいかない。
次女は昼間にあまり寝てくれないのだが、今回ばかりは体が耐えられないのだろう。とてもよく眠っている。普段の昼寝が長くてもせいぜい1時間強なので
3時間近く寝られるとかえって不安になる。
普段から母乳で育てているし、赤ちゃんなので隔離するわけにはいかない。仕方がないといえばそれまでなのだが、次女の世話は妻に全面的にお願いすることにし、僕は家事全般と長女の世話を引き受けることにする。
洗濯、掃除、買い物、食事の準備、その合間に留守電とメールのチェック。最低限の対応をしてまた家事に戻る。普段やりなれていない分、各作業に時間がかかりアッいう間に時間がすぎる。
タミフルの効果は長女で体験済みだったが、よく寝た次女の容態も回復に向かい始め、夕方にはもう37度前後に熱が下がっていた。だからといって油断はできないので夜もしっかり薬を飲ませ、妻と一緒に別の部屋で寝かす。
ちなみに長女のクラスは本日の欠席者数が基準を超えたため週末まで学級閉鎖が決定した。
11/5(木)
午前8時の段階で次女の熱も下がり、見た目はほぼ復活している長女の様子に一安心。
この日は前々から予定されていたクライアントとの定例会議日。10時に幕張だったので9時前に家を出て新宿から市ヶ谷に出たときに上司から携帯に連絡が入る。今日の定例会議は報告会の要素が強く、営業担当と自分だけでも何とかできるので今日は来なくていい、とのこと。
子供二人の容態は安定していることを伝えたが、僕自身の感染の疑いも強い状況の中で出社を含む内外への接触は控えたほうが良いという判断なのだろう。お言葉甘えさせていただき、そのままUターン。今さらながらではあるがアルコール消毒液を買って10時前には最寄り駅に着く。冷蔵庫の中身も理解できているので、ついでに今日~明日を乗り切れるだけの食材を購入して帰宅。
次女はまだ微熱はあるものの、体調はずいぶんとよさそうだ。長女はほぼ普段どおりの生活をしている。学級閉鎖中の宿題をやらせたり本を読ませたりする。
ロングバケーションの再放送を見ながら夕食の準備をし、洗濯物をたたみ、たまに留守電の確認とメールチェック、それぞれの返信を行う。妻ほどではないにしても心身ともに疲労は積み重なっている。
11/6(金)
次女は平熱まで熱が下がり、機嫌も悪くないようだ。長女は今日から通常通りの生活を許可している。
さすがにこれ以上仕事を休むわけにも行かず、午前中の相模原方面へのアポを確認し、準備をする。溜め込んだ仕事のことを考えながら家を出ようとすると、重い表情を浮かべた妻から申し伝えがある。
「全身がだるく、頭が痛い。これはまずいかもしれないのでできるだけ早く帰ってこれないか」
・・・次回、新型インフルエンザを発症した妻、家事翻弄編に続く
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