関東に来てからの初の選挙。しかも総選挙。駅前では毎日候補者が頭を下げ、前回わざわざもらいに行ったマニフェストは簡単に入手することができた。読み比べ、熟慮し、政党を選ぶ。国政選挙においては候補者の実績や人柄はあまり重視しない。あくまでも、政党の意志が尊重されるからだ。
マニフェストの読み比べによると、個人的には公明党、みんなの党がバランスがいいと感じた。公明党=創価学会、(それはまぎれもない事実であったとしても)のイメージが市民の足枷になっている感覚はある。「自民党はボロボロだし、かといって民主党も不安だし、他の党の主張を比べてみても公明党はまともだと思う」と仲間内で発言すると決まって「学会の人じゃないのにどうして?」と言われる。
歪みである。公正な視点が失われている。
みんなの党は自民党や民主党のあり方に疑問を持った方々が結党しているので公約は極めてまともで納得できる公約だと感じた。今回の5議席獲得はその期待値の高さによるものだろう。事実、比例区では候補者数が足りないという残念な結果ではあったが今後の動き次第で勢力は増すと感じる。国民新党や新党日本とは信念というか方向性の面でイメージ大きく異なる。
あくまで私見であるが、小泉構造改革は評価されていいと思う。いろんな物事のバランスが崩れたかもしれないが、確かに意味はあった。痛みがあることも(ある程度は)予見できていたわけで、これについて「反省すべき点があった」とする麻生総裁のコメントはとても信じがたい。国民は郵政民営化をはじめとする小泉構造改革を支持した。その意志を引き継ぐべく政府において大きな軌道修正をかけてはいけない。それをするなら審判を仰ぐべきなのだ。
結果的に解散は遅すぎた、ということだ。
さて、今回は大方の予想通りでありながら、それを大きく上回る結果となった選挙結果となる。各種報道機関が伝えるとおり、民主党への期待と危惧は大きい。政権交代が実現するわけだが、われわれ市民は寛大な目でその政策を眺める責任がある。少なくとも1年は私たちの生活は翻弄されるだろう。政治で生活は変わる。変わることを望んだのであれば、その副作用は甘んじて受け入れるべきだろう。
日本の民力が試されている。
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