CX系ドラマ『ラスト・フレンズ』(水曜22:00~)を観た。
観た方の第一声はほぼ同じだろう。「のだめキャストが目立つなぁ」
主要メンバーである上野樹里、瑛太、水川あさみ。
特に前者二人は「のだめカンタービレ」でのキャラクターが強い。
その色濃いイメージを払拭させるためかもしれないが、このドラマでは雰囲気が違う。
個人的には好きな系統の社会派ドラマである。
恋人からDVを受ける主人公に長澤まさみをアサインするのは良い。
彼女は幸せそうな姿を疎ましく感じさせることができる女性だ。
これは女優としての意味である。
観ている側として「なんか可哀想」と冷静に見ることができるタイプなのだ。
錦戸亮は相変わらずいい。
ジャニーズの中でも演技派であり、癖のある役は過去にも多い。
実際、役柄のような男性は世の中には多いと感じる。
二十代の若い男性は皆女性に優しくなったが、思い込みも強く
独占欲や支配欲を超えた絶対的な精神的主従関係を優先させる。
自らの思い込みよってその関係に揺らぎが見え始めると、
最終的には暴力によってその関係性を誇示しなければならない悲しさ。
これは男性に限ったことではないのだが、
比較的男性に多く見られる傾向ではある。
初回だけを観るとどうやら瑠可(上野樹里)は美知留(長澤まさみ)に
友人としてではない感情を抱いている模様。複雑だね。
毎回の展開は早そうなので、一度見逃したら
以後は見なくなる可能性が高いドラマでもある。
脚本は「Age,35 恋しくて」(1996年)でデビューし、
「ラブジェネレーション(1997年)」「神様、もう少しだけ(1998年)」で有名な浅野妙子。
主題歌は宇多田ヒカルの『Prisoner Of Love』。
宇多田節炸裂である。
最初の音を聞いただけで彼女の曲だとわかるところがスゴイ。
補足:
サイトのキャプチャを張ろうとしたが、公式サイトには著作権についての詳細な記述がある。
例えばこのブログに貼り付けることは正当な引用であると考えられるが
謂れのない批判を受けるのは嫌なので今回は控えることにする。
一応弁解しておくが、及び腰なわけではない。
不特定多数に向けて発信している自覚ある行動であり判断である。
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