麒麟・田村のせつな面白い貧乏生活がついに小説に!
中学生時代の田村少年が、ある日突然住む家を無くし、近所の公園に一人住むようになる超リアルストーリー。
ダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサであるパンくずを拾い集めた幼き日々から、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった、笑えて泣ける貧乏自叙伝。
評価:★★★☆☆
話題のベストセラー。
実家から拝借。二時間弱で読了。ライトノベル感覚。
正直なところ内容自体は特別劇的なものではない。
このご時世にこれだけの苦労をしたという事実は確かにインパクトが強い。
しかし、助けてくれる人は確かにいる。田村自身が本書で述べているように
掛け値なしの想い(人が人を大切に思うという意味の)が溢れている。
経済的な逆境下におかれても、田村に人並みの青春を与えた兄に
言いようのない尊敬の念を感じた。
この本自体は田村の自伝であるかもしれないが
感動を与えた人間は彼ではなく兄であり、姉であり、
力になってくれた多くの方々であろう。
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