コミュニケーション・デザイナーである河野武氏は注目すべきクリエイターの一人です。
ホリスティック・コミュニケーションを課題としている僕には
Webや雑誌で展開される河野氏の発言をいつも自分なりに考えているのですが
年末の中、大きく心を動かされる記事がMarkZineで発表されました。
インターネット「真価」論(前編)~ネットクチコミでバカ売れの“ウソ”
インターネット「真価」論(後編)~ライブ・コミュニケーションマーケティングの台頭
この元ネタは河野氏のブログであり、そこでは
マーケティングの責任者から見たインターネットの本当の価値というタイトルで
PDFも公開されています。
このプレゼン資料PDFと共に上記の記事を読むと、すごく腑に落ちます。
よくよく誤解されているので、ここでも再度明言しておきますが
僕はWeb屋さんではありません。
Webの特性を多少なりとも理解し、活用方法を提案できるだけです。
Web制作を生業にしているわけでしゃなく、Webを中核において
コミュニケーションデザインをプランニングしていくことが
本来あるべき僕の仕事であります。
そのあたりは自己紹介ページでも書いているのですが、
自分の職業を問われるとインタラクティブクリエイティブディレクターが
一番もっともらしいのかもしれませんが、本質的には
コミュニケーションデザイナーとかホリスティックプランナーとかが
一番合っていると考えています。
(そもそもそんな職種があるかとか世間に認知されているかとかは
ひとまず置いておいて。。。)
話を戻します。
今回の記事おいて僕が最も共感したフレーズを以下に抜粋します。
■インターネットって良くも悪くも“こんなもの”
■インターネット・キャンペーンの影響力なんてたいしたことない
– そもそもネットで話題になったところで大多数の人は知らない
■インターネットだけでなんかしようとするのに無理がある
■インターネットの本当の価値とは
– 消費者との距離を縮め、より深いコミュニケーションを可能にすること
少し乱暴な抜粋ですが、きちんと記事を読んでいただければ
意図はご理解いただけると思います。
インターネットは万能薬ではありません。
メディアとしてもツールとしても不完全な部分の方が多いのです。
自分がその世界にどっぷり浸かっていると
一般的な視点というのを忘れかけてしまいます。
僕はインターネット自体には大いなる可能性を期待していますが
過剰な信頼はしていません。場合によっては否定派ですらあります。
Webでやることは次の行動喚起であることが僕の理念です。
まずWebにアクセスさせるために既存メディアへの露出は当然必要であり
何かを具体的に体験させ伝えようとすれば
実物をリアル体験するか、専門の方と話をしたいと思うはずです。
それらを包括的に検証し、提案し、最適な方法論を明示すること。
それが僕の仕事であり、2008年以降の課題であるのです。
年の瀬に刺激的な記事と出会えました。
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