売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門
山本 直人
マーケティングとは「他者を知る」こと。
突き詰めれば「他者を知ろうとする行為」
そのものを指すのかもしれません。
博報堂出身の著者がわかりやすく
マーケティングのあり方を説いた本です。
広告業界に身を置く立場としては
頷ける内容であり、考えさせられるものが多くありました。
消費者行動の変遷(AIDMA→AISAS)は
業界のみならず一般にまで浸透してきた感じはあります。
その中で、広告の位置づけ、戦略の重要性、
そもそも「何を」訴求したいのか、
といった初歩の初歩が最も強い力を持つのです。
頭ではわかっているつもりでも
「相手の立場に立ち」、思いやって行動することが
結局は最大限の利益につながるんですよね。
ホリスティック・コミュニケーションを
テーマとしている私は今一度襟を正さなければなりません。
入門、というだけあってマーケティング部門でなくても
よくわかる上にビジネス活動に大いに役立つ良書です。
職種に関わらず一読することをお勧めします。
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