どうしても観たかったのでいろんな人を誘ってみた。
内容がアニメだけに鷹の爪を知らない人には断られ、
興味のある人は皆都合がつかず、遂に千秋楽を迎えてしまった。
もともと映画は1人で見に行くのがポリシーではあったが、
こればっかりはどうしても誰かと一緒に観たかった。
というわけで、TOHOシネマズ梅田ではレイトショーだったので
ネットで事前に席を予約し、ほぼギリギリにシアターに到着。
たまにの1人映画だったので飲み物やポップコーンで気分を出してみる。
『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~』
全編Flashで制作され、映画史上初と言われるネーミングライツ権を導入。
副題は007を基にしているが、「黒烏龍茶」はサントリーが購入したネーミングライツである。
しかしながら本編で黒烏龍茶は全く重要な存在でははない。
この映画の面白さはキャラクターやストーリーよりも映画に仕込まれた多くの仕掛けである。
『バジェットゲージ・システム』
常に画面右部分に表示されている制作予算を示す棒グラフ。
CGや3Dなどの高品質映像を使用するとゲージが下がり、
その後の映像品質が簡素化されていくシステム。
ちなみに前作ではオープニングで予算の半分を使用した。
面白いのはここからで、映画の随所にプロダクトプレイスメイントが行われており、
ほぼCMに近い扱いで企業名や製品名が宣伝される。
そうすることで制作費が回復するのだ。
『告白タイム/リラックスタイム』
カップルのための告白タイムらしい。
本編によると前作ではこの機会にプロポーズして
本当に結婚したカップルがいるらしい。
ちなみにリラックスタイムは今回初採用。
正直なところあまりリラックスはできなかったが。
たまに真剣な話や大人の事情が見え隠れするのが楽しい。
世間をニヒルに見るというのはこういうことなのだろう。
見渡せばカップルか友人連ればかりだったが、純粋に楽しめた。
余裕のない毎日を過ごしていることをやけに自覚することもできた。
今の僕にとっては鷹の爪団は心の拠り所になった気もする。
※YoutubeにUPされている前作のイントロ(システムの説明)
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